東京都市大学オーストラリア留学プログラム (TAP)

東京都市大学
オーストラリアプログラム


レポート

REPORTTAP 留学中の学生による
特派員レポート

REPORT
2025.04.02
Vol.628
三月の生活報告
宮澤 裕太
都市生活学部都市生活学科、Murdoch University

1. 慣れてきた寮・学校生活

学が始動してから一か月以上がたち段々と生活全般が慣れてきた。まず、自炊ではカルボナーラ、ボロネーゼ、カレーうどん、牛丼、を作るようになった。カルボナーラとボロネーゼはスーパーで肉以外の具材入りの瓶のソースを買いフライパンで肉と混ぜておいしく食べることができる。加えてスーパーには日清食品のつゆ付き冷凍うどんがあり食べたら久しぶりの出汁の味がして感動した。冷凍のカレーうどんは、後ほど紹介する不二マートにて調達した東洋水産(マルちゃん)のインスタントうどんに野菜と肉とめんつゆを混ぜて作る。そして三月の自炊生活で大きく改善された点はルームメイトに声をかけて炊飯器を使って米を炊けるようになったことだ。不二マートで買った牛丼のたれを使って牛丼を作ったが肉の種類を間違え味が薄くなってしまい美味しく作れなかった。ただ米自体を日常的に食べられるようになったことは嬉しかった。火曜日は無料夕食が提供されるコミュニティーガーデンクラブに参加している。初回は一人で行き、その後話せる人が増えたので良かった。昼食は基本自炊だが、水曜は疲れが出るので主食だけ用意して売店で春巻きを購入している。ほかの揚げ物は5ドルほどであるが春巻きはサイズが大きく3.5ドルとコスパがいいので重宝している。そして金曜日は午前授業なので一週間の休憩も併せてフードコートを利用している。特に中華料理店は、14時半を過ぎると唐揚げや野菜が乗ったチャーハンなどの総菜が7ドルで売り出されとてもおいしいので金曜日の楽しみにしている。そこで売っている15.5ドルのBBQ Wanton NOODLE SOUPもおいしかった。


家から持ってきたシャワー用のビオレUとメリットの残量が切れたのでマンゴーのDoveのボディウォッシュとsunsilkというシャンプーを購入した。また、日本食だけでなく日本の列車も恋しいので走行音を流しながら浴びている。特に夜なので通勤ライナー系や夜ダイヤの走行音を流すことでより一層時間と調和させている。

夜は食事、シャワー、洗濯、宿題が終われば暇なので最近はピアノに時間を使っている。スケルツォ2と献呈はいつも弾いている。「革命のエチュード」の譜読みを始めたので帰国時までにどこまでできているか楽しみだ。また、同学部の人から久石譲の「Summer」を受注し弾いたら喜んでくれたので良かった。


大学は22ヘクタールととても広い。オーストラリア最大級のキャンパスだ。たくさんの原生林に囲まれ、獣医学部のための馬、羊、豚が広大な広場で飼育されている。この広さを生かして運動不足を補うためジョギングを始めた。人が少なく自然が多いので走りやすい。先日の夜走った時は目の前で倒木がありびっくりした。だいぶ持久力が落ちているので少しでも上げられれば良いと考えている。


学校生活では一対一のLanguage exchange partner との交流が始まった。相手は日本語を学んでおり日本語の宿題を手伝ったり、共に遊んだりしている。このレポートを書いた日は日本語を手伝った後寮のラウンジでエアホッケーをした。今度の日曜日はパートナーグループを複数集めてゴルフをするので楽しみだ。

2. 土休日の生活

業のない休日は、バディーグループと遊ぶか一人でゆったり過ごしている。起床時は、朝予定がなければ平日とは異なり目覚ましをかけずに好きなタイミングで起きている。前回書いたように自炊の節約によって外食時は高額であっても食べたいものを選ぶようにしている。そのうちバディーグループと入った「一二三屋」では日中はうどん屋、夜間は居酒屋として営業しており今回は夜入った。私は明太子茶漬けと肉豆腐を食べた。定員の多くが日本人で本格的な日本食を食べることができ安心感が高かった。また、「Yo-Chi」というオーストラリア発祥のヨーグルトアイスの店は二度バディーグループで行った。紙コップに好きなだけアイスを乗せてその後トッピングも加えて重さで価格が決まる。食べると口の中が全部甘くなる。

ディーグループと行ったお出かけ先は、スケート場、キングス・パーク、フリーマントル刑務所ナイトツアー、西オーストラリア州立水族館である。スケートはおそらく中学生以来で、当日の最初は不安定だったが20分ほどで高速で滑れるようになった。一人で行ったお出かけ先は鉄道博物館、不二マート、Yanchep駅である。鉄道博物館はパース駅からバスで20分ほどの距離にあり、昔の寝台車や食堂車があって面白かった。不二マートは日本食や生活用品を取り扱っている店で店員も日本人だった。ここでインスタントうどんとめんつゆ、牛丼のたれを買った。これからも何かしら買いに行くと思う。Yanchep駅に行った日は交通費無料の日曜日で暇だったので、Yanchep線を乗り通して終点まで行った。Yanchepは東急がまちづくりに携わり去年開業した駅だそう。私は列車に乗れば少なくとも楽しめるのでYanchepからバスに乗ってハングリージャックスで夕食を食べて帰ってきただけだけど楽しめた。私は一人でいる時間と誰かと楽しむ時間が半分ずつくらいだと快適に過ごせる人間だとわかった。

 
 

3. セメスターブレイクの旅行計画

4月下旬のセメスターブレイクではシドニー、ケアンズ、ブリスベンを周る一人旅を決行することにした。やはり鉄道ファンとしてはオーストラリアの規模が大きい列車に乗りたいと思っていたのでケアンズのキュランダ高原列車、ケアンズ~ブリスベンを25時間かけて走破する寝台特急「Spirit of Queensland」に乗ることにした。この寝台特急は4列配置のエコノミーシートと、ビジネスクラスのようなフルフラットに変形できるレールベッドがあったが、25時間も乗るうえ留学期間中有難いことに日本学生支援機構(JASSO)からひと月9万、合計36万円の奨学金をいただくことができたのでレールベッドに乗ることにした。レールベッドは特に人気なので空席が心配になりネットで調べると某日のレールベッドの一人がけが一席だけ空いていた。これはキャンセルが出たからいち早く予約せねばと思い、ウェブから学割について調べると初回は電話で登録せよとのことだったので初めての外国人との通話で緊張したが話した。最後まで話が理解できるように“I’m a Japanese student, so please tell slowly”と伝えたらゆっくりと話してくれた。結局パースエリアの学生は学割適用外と言われたがそのまま予約してあげましょうか?と言われたので乗車日、区間、個人情報を伝えてクレジットカードで決済もして無事確保することができた。その後メールにチケットが届いたが氏名を見ると、電話した際のスペルの言い間違いで”Yuta Miyaza“になってしまったので翌日再び電話をして氏名訂正を求めた。相手は男性で最初に電話をした人よりさらにゆっくり話してくれたうえ、私が日本人学生であることを知っていたのだ。おそらく電話対応の管内で話題になったのであろう。”After Miyaza, please write wa“ と伝え無事訂正できた。その後訂正されたチケットが届き電話の達成感とともに安心した。頑張って電話して良かったと思う。これから飛行機やホテルを手配して行程を固めてくが、ジェットスターは価格変動が激しいので安いタイミングで買おうと思う。また、日本で新幹線などに乗る際は二分前にきっぷを買うなどの行動をしているが今回は初めての海外旅行でそのようなわけにもいかないので珍しく余裕を持った旅程にしようと思う。



次回レポートを書く際は無事旅行をやり遂げたことを書けるようにする。