東京都市大学オーストラリア留学プログラム (TAP)

東京都市大学
オーストラリアプログラム


レポート

REPORTTAP 留学中の学生による
特派員レポート

REPORT
2025.12.02
Vol.690
オーストラリア留学を終えて
早川 太一
理工学部 機械システム工学科, Edith Cowan University Mount Lawley

オーストラリア・パースでの留学生活を終え、無事に日本に帰国しました。


毎月のレポートでは、その時々の発見や生活の様子を報告してきましたが、今回は留学全体を振り返って、自分がどう変わったのかを書きたいと思います。

正直なところ、留学当初はネイティブ同士の会話がまるで「2倍速」で再生されているように聞こえて、会話の輪にまったく入れず悔しい思いをしました。それでも、「分からなかったら聞き返す」ことや、「生成AIを使って自分の言いたい表現を調べる」といった地道なことを続けていくうちに、少しずつ耳が慣れていきました。


帰国後にTOEICを受けてみたのですが、留学前よりもスコアが伸びていて驚きました。特にリスニングの伸びが大きかったので、あの容赦ないスピードの英語に揉まれたおかげかなと実感しています。点数もそうですが、何より「英語でコミュニケーションが取れるんだ」という自信がついたことが一番嬉しいです。


生活面では、物価の高さ(卵1パック6ドルは衝撃でした…)に鍛えられました。向こうでは高い食材を買わずに済むよう、鶏肉料理や親子丼を必死に作って自炊スキルを磨き、キャンプ旅行では車中泊もこなすほどの「たくましさ」を身につけたつもりでした。

ただ、日本に帰ってきてからは、コンビニや美味しいご飯がどこにでもある便利さに甘えてしまい、あんなに頑張っていた自炊を一切しなくなってしまいました(笑)。せっかく身につけた料理の腕はすっかり鈍ってしまいましたが、あの環境でなんとかやっていけたという経験は、今の自分の自信になっています。


ECU(エディスコーワン大学)では、中国やバングラデシュ、インドなど多様な国籍の友人と過ごし、現地の学生と一緒に授業を受ける中で、日本ではできない経験をたくさんしました。文化や価値観の違いを肌で感じ、それを英語で共有し合えた時間は本当に貴重でした。


この留学を通じて、以前から漠然と持っていた「将来は海外で働きたい」という思いが、より具体的で強い目標に変わりました。


留学生活で得た英語力や度胸、そして多様な人たちとの出会いを大切にして、将来世界を舞台に活躍できるよう、これからも頑張っていきたいと思います。