東京都市大学オーストラリア留学プログラム (TAP)

東京都市大学
オーストラリアプログラム


レポート

REPORTTAP 留学中の学生による
特派員レポート

REPORT
2026.10.09
Vol.740
新しい自分と出会う
棚瀬 つづみ
理工学部 応用化学科

日本での大学生活を振り返ると、日々の講義やレポート課題に加え、アルバイトや部活動のスケジュールに追われ、目の前のタスクをこなすだけで精一杯な毎日を過ごしていた。しかし、オーストラリアに留学してからは生活のリズムが一変した。時間に追われる感覚から解放され、自由に使える時間が格段に増えたことで、必然的に自分自身と向き合う時間が増えた。


この立ち止まって考える余白は、時に孤独感や将来への迷い、自分の中にある矛盾の感情への対処といったネガティブな思考を引き起こすこともあった。しかし、そうした感情も含めて深く自己を見つめ直すプロセスは、結果として自分自身の新たな一面や本当に大切にしたい価値観を発見する貴重な機会となった。忙しさの中にいた日本では得られなかった、内面的な成長を実感した。


そうした時間の使い方のひとつとして、私はパース現地のダンス団体に所属し、活動に参加した。月ごとに集中して練習を重ね、月末にはパース駅前の広場でパフォーマンスを披露するという実践的なプロジェクトに挑戦した。


グループのメンバーは流暢な英語を話す人ばかりで、練習中の雑談や細かな指示についていけず、悔しい思いをすることも多かった。しかし、かつて学校内でなんとか英語を話せる友人を見つけなければと焦っていた時期と比べると、現在の環境は大きく違った。


当時は拙い英語力で共通の話題を見つけることすら難しく、会話が続かないもどかしさを感じていた。それに対してダンスの現場では、お互いにダンスが好きという共通点があった。言葉が完璧でなくとも、同じ振り付けを共有する中で、自然と好きな話題について言葉を交わすことができた。


好きなことを通じて英語に触れる経験は、単なる勉強以上の楽しさとやりがいをもたらした。机に向かうだけでは得られない生きた交流を経験し、残りの留学生活への大きな自信につながった。